@article{oai:mizuho.repo.nii.ac.jp:00000641, author = {土屋, 満知 and TSUCHIYA, Machi}, issue = {20}, journal = {瀬木学園紀要, Segigakuen Kiyo}, month = {}, note = {生物学的性別と性別意識や性別役割が一致しない状態は,従来「性同一性障害」と言われていたが,現在,国際的には「性別違和(Gender Dysphoria)」,「性別不合(Gender Incongruence)」という用語が使用されている.治療の一つとしてホルモン療法や性別適合手術(SRS)といった身体的治療が実施される場合があるが,本研究の目的は,SRSが性別違和の心理的適応にどのような影響を及ぼすかについて検討することである.SRS実施前後の1事例(20代大学生)のロールシャッハ法の比較検討を行った結果,①量的分析では,反応数や反応時間の減少,F%,F+%,R+%の上昇,M-反応やm反応,CF反応の減少,反応内容ではBl反応の減少などが見られた.②質的分析では,色彩に対し情緒的統制が乱されない形への対処に変化し,性同一性の混乱が緩和された.一方で,③混乱よりはマイルドなあり方であるが,性同一性の揺らぎは完全には消失するわけではないことが示された.④身体的反応や心気症的な不安はSRS後のロールシャッハ法に強く見られたことから,SRSを受けても完全には満たされない身体に対する不適合感が示唆された.SRSは性別違和の心理的な安定に寄与すると考えられるが,青年期という発達時期もあり,identity確立という長いプロセスと時間を要する課題は残されていることがうかがえた.}, pages = {23--32}, title = {性別適合手術前後における心理的変容 -ロールシャッハ法を通しての検討-}, year = {2022}, yomi = {ツチヤ, マチ} }